2023年5月20日Sat.------------6月25日Sun.
※同時開催:昔のくらし展1 ー編むー(場所:森のくらし館)
交通規制:平日(9:00〜11:45、13:00~16:00)
県道32号(春日川合)が通行止めになりますのでご注意ください。
開館時間:9時〜17時
(開館受付は16時30分まで)
休館日:水曜日
(但し、祝日の場合は翌日)
入場料:大人110円/小中学生生50円
主催:春日森の文化博物館
後援:揖斐川町教育委員会
協力:情報科学芸術大学院大学
助成:公益財団法人野村財団
「歪んだ真珠」の意に由来する”バロック”。16世紀後半から18世紀半ばにかけて現れた美術、建築、音楽の様式概念であり、古典的な整然と均斉のとれたルネッサンス様式に対し、動感にあふれた美術様式を特色づける言葉です。のちに、文学や時代、精神一般の様式の総称ともなりました。
春日森の文化博物館は、1995年、人類学者・中沢新一氏を総合監修にむかえ開館した博物館です。中沢氏は1999年に行われたシンポジウム・森の思想「野生の森」の基調講演「人をよみがえらせるもの」の中で、”森”というものが持っている長いスパンをもった人間の生き方や幸福観、思想を考えてみたい博物館であり、「ここへ来て、少し目のあり方を変えるような、そういう博物館をつくろうとしているが、これは日本全国でも珍しい心のある試み」と語っています。
2023年度第1回目の企画展は、ベルリンを拠点に活動するアーティスト・河合智子を迎えます。ドイツや日本において、動植物との関係の中で制作された河合の作品は、目に見えているものの意味や価値を求め、定義付けようとしがちな現代人に、「本物とは何か」「自然とは何か」「認識しているものとは何か」を問いかけます。
「均斉のとれた丸い真珠」と思い込んでいたものが「いびつな歪んだ真珠」だと気付かされるような時、人は初めて、「見えているもの」や「言葉」が確かなものではないことを知り、認識の視点を変えようとするのではないでしょうか。
標高550m、森の中にひっそりと佇む博物館と河合智子の作品との出逢いが、「少し目のあり方」を変える一つの”きっかけ”になることを願っています。
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春日森の文化博物館
過去から未来へ 今、伝えたい 森のメッセージがあります